「手だけを集めることはできない。人がついてくる」(エルトン・メイヨー)という言葉がありますが、目の前の事業をまわすことばかり考えていると、とりあえずいまこの状態をなんとかしなくては、と作業をする人手を集めることに腐心します。そんなつもりはなくても、従業員を、ふと人間ではなく「機能」として見てしまっていないでしょうか?
上司として、部下の話をちゃんと聞かなくてはいけない。と、管理職向けの研修などで教わりましたよね?
週1回程度20分間の継続的な部下との会話を行う部下とのコーチセッション。今回は、後半の4ステップについてお伝えします。部下が自発的に行動を起こしていくために、どんな会話を組み立てていけばいいのでしょうか?
毎回の部下コーチセッションを行う目的は、部下の行動を促して成果につなげやすくすることです。そのため、「次回までにどんな行動をするのかが決まっている」というのが毎回のゴールです。
エグゼクティブコーチが、どうやってクライアントに成果をあげさせていると思いますか?厳しいフィードバックをする。日頃クライアントが考えていない問いを投げかけて視点を変える。ビジョンやミッションを改めて描かせる。コーチはいろんなアプローチをします。でも、それが成果になるかどうかは、結局のところ、行動に移されるかどうかにかかっています。いくら目からうろこが何枚も落ちても、行動を起こして定着しなければ成果にはならないのです。
部下を叱るのはできれば避けたいというのが上司のホンネですね。でも、叱らねばならない時はあるわけで、今回は、部下を持つリーダーのための「叱る極意」についてお伝えしましょう。